ある、ファストフード店にて、日曜日のファミリーあふれる店内で、
3歳位の女の子を連れた30半ばのご夫婦の、お母さんがレジで注文している間、
父と娘は、私の隣の席で待機。
娘がグズっています。
「ここでたべていこーよー。」
父「ダメ。家で食べるのっ。」
娘「だぁって、アイス溶けちゃうじゃん。」
父「家で食べるって言ってるでしょ」
しばらくこの、堂々巡りの会話が続いたあと、
悲しくなった娘がソファに浅く掛けて、今にもお尻が落ちそうなところで止まっています。
父「そんな座り方したら、落ちるゎ」
娘「……」
父「ほらっ、落ちるってぇ」
仕方なく娘は、ソファの上に立ち上がり、また座ったり、落ち着きません。
父「静かにしとれっ」
娘「……」
父「こらっ、じっとしとれって」
段々、声が大きくなります。
そのうちお母さんが戻ってきました。
娘「やっぱり、ここで食べるぅ。」
父「家で食べるって言っとるだろう。」
娘「やだーっ、ここで食べるう」
父「うるさいっ、いい加減にしろっ。
ほらっ、靴履けっ。なんで靴のまま、 椅子の上歩くだっ」
よく見かける光景だけど、こんなふうに、理由も告げられず、
親の都合をおしつけられながら、この子は育っていくんですよね。
そりゃ、いつかはグレるでしょ。理に叶ってるもの。
ついついめんどくさくて、親の都合を押し付けてしまいますよね?
私自身、心当たりありすぎて、胸が痛い(泣)
冷静に考えてみると、子供の方が意外と寛大だったり…。
親のワガママを許してくれながら(または、我慢しつづけながら)、
それなりに成長してくれるんです。
なのに、それをいいことに(これ幸いと)、親の要求はとどまるところを知りません。
「宿題しなさい。」
「手伝いなさい。」
「早く寝なさい。」
「早くしなさい。」
まず、命令(笑)
そして、これって ほとんどの親が
「あなた(子供)の為に言ってんのよ」って、真剣に勘違いしてる。
冷静に自分を見つめると、わかるんだけど。
上の「 」の中って、全部親の都合であり、親のワガママなんですよね。
それに気づけると、出てくる言葉が変わってきます。
娘「ここでたべていこーよー。」
父「ゴメンね。今日、パパとママは家でご用があるから、帰ってから食べたいんだよ。」
娘「だぁって、アイス溶けちゃうじゃん。」
父「そうだね。じゃ急いで帰って、すぐに冷蔵庫(冷凍庫)にしまおうね。」
グズる確率減ると思いませんか?
それでもダメなら、次の手を考える…のが、親(大人)の裁量ではないでしょうか。
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