『ウソのつけない人って…どう?』

この春、アナウンサーの青木裕子さんと入籍した、矢部浩之さんの、幸せコメントが、

私のメモに残っていました。

「恥ずかしながらこの歳まで独身でフラフラしていましたが

真っ直ぐで嘘をつけない彼女に すごく惹かれました。」

 

…。
コメントのこの部分で、ちょっと引っ掛った私。

 

“嘘のつけない人”って、どうなんでしょうか?

 

確かに、聞こえ は いいですよね?

 

でも、私の中では “嘘のつけない人”イコール“人の気持ちの考えられない人”
“真実を話すことを美徳とする人”イコール“考え無しの人”って思えてしまっています。

 

右から左へ、自分の心のフィルターを通すことなく、事実を口にする…。
これは、罪深いことだとおもうんですよね、私は。

 

少し話が反れるかもしれませんが、“人の悪口”…って何でしょう?
“その人の真実を話しているんだから、悪口にはならない”…。
そんな認識でお話をすることはないでしょうか?

 

その人にとって、不名誉なことは、

いくら事実でも話すべきではない…と、私は思っています。

 

「旦那(女房)が浮気した」
「離婚した」
「病気になった」
「身体(脳)に障害がある」
「借金に苦しんでいる」
…etc…。


私の身近にいたりするんですよね。
こういう他人の内情を、事実だから…と公言してしまう人が。
本人には全く悪気はありません。
不幸?なことに、社会的地位のある人だけに、

苦言を呈してくれる人もなく、日々過ぎています。
さすがの私も、知らせることをできずにいる始末…。
生きていれば、相手の気持ち(心情)を察して、

その人を傷つけないためには 嘘をつかねばならない時…って、必ず出てきます。

 

真実を告げない(喋らない)ことも、実は“嘘をつく”のと同じこと。

 

嘘はいけない。
そう教えられましたよね、幼稚園で・小学校で・中学校で・高校で・親に・先生に…。
実は嘘には、種類がある…って大切な大切なことは教えられずに…。


当然の如く、我が子の子育て(教育)では ここの部分は厳しく伝えてきました。
子供たちが幼い頃から

私は、「嘘をつくなら、最後までつき通しなさい」と教えつづけました。

 

しかし、そこで 大失敗をしでかしました。
大切なひとこと…。
「嘘には、種類がある」
この大事なことを伝え損なっていたのです。

 

それに気づかせてくれたのが、自分の悪さに対して、私の教えをしっかりと守り、

嘘をつき通してしまった小学校低学年の頃の晋太郎でした。

 

心から謝って、丁寧に訂正をしました。

 

「自分を守るための嘘はついてはいけない。
しかし、自分の大切な人を守るためには、嘘をつかなければならないことがある。
その場合に限り、ついた嘘はつき通しなさい。」

 

(余談ですが、子によって親に育ててもらえる…ことを実感した瞬間でもありました。)

 

以来、我が家は このルールに則(のっと)って 日々を生きています。

 

「嘘をつけない人」では、なく

 

「上手な嘘のつける人(他人の気持ちになれる、察せられる優しい人)」を目指そうね…と。

 

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コメント: 1
  • #1

    ai (金曜日, 17 5月 2013 18:22)

    う~ん 説諭