７『 法名 と 戒名 ～ 葬儀現場は学びの場』

法名と戒名は　同じもの…だけど、

宗派の考え方や教えの違いで　言い方…呼び方が違います。

詳しくお話しすると…って言うか、詳しくお話しすることは　私の能力ではできないので…

ざっくりと。

浄土真宗では、“法名”と呼び

それ以外の宗派では、“戒名”と呼びます。

教えに“戒律”があるかないか？の違い。

そもそも、浄土真宗の教えには“位”などというものは存在しないらしいので、

それを書くものを“位牌”と呼ぶことにも　疑問はありますけど…

宗教って、疑問を追及しちゃうと、最後には“ごり押し”“こじつけ”が登場するので、

突っ込んで疑問を持たないようにしています。

さて、余談で蛇足なんだけど。

新人の頃（と 言っても既に４２歳）、そんなこと（法名と戒名）も知らないで　

真宗大谷派の現場に臨んだ私が、

「あの、位牌に書かれている 戒名なんですが…」と１５歳も年下の担当者に話しかけたら

「えっ!?戒名じゃなくて、法名でしょ!!」

そう言われても…、キョトンとしていた私にその人は、

「えっ!?そんなこともしらないの？」と、冷たく言い　鼻で笑って立ち去った…。

その時の　涙が出るほどの悔しさや悲しさは、１０年以上経っても鮮やかに刻まれたまま。 

この話題になると、必ず必ずこの光景があの時のＹＹさんの声が聞こえてきます。

彼は　全く覚えていないでしょうけどね。

このあと、何度も　同じ現場をご一緒する中で、次第に立場は逆転していき、

「担当者のくせに、私よりもこの業界長いくせに、そんなことも　知らないの？」と

何度も言いたくなる状況に　遭遇しました。

もちろん、一度も決して口には出しませんでしたよ。

でもまぁ、しかしながら　心の中では何度も叫んで復讐してみた 愚かな私…。

『法名と戒名』から、話が　思い切り　脱線しましたね。

何人（なんぴと）も、いずれの時にも　人を小ばかにしてはいけません…という　

ありがたい　教訓を　私はＹＹさんから　頂きました。

このように　私にとっての葬儀現場は　

“人生の学びの場”　にも　なってくれているのです。