『待っていてあげてくれて、ありがとう。』

雨の中、100mほど前方に、ガードレールの切れ目から 傘をさしながら 肩から大きな荷物をかけて 私の運転する車の方をチラッと見ながら、申し訳なさそうに飛び出して 必死に停まっているバスに向かって走る男子学生。

乗客はすでに乗り込み終わっていて、通常なら完全にアウトのタイミング。

でも、そのバスは 入り口ドアを開けたまま 待ってくれていました。

思わず「待っていてあげてくれて、ありがとう」って、つぶやいちゃった。

なんだかとても、幸せな気持ちになれました。

 

と言うのは…

普通に運転していた 私の方をまったく確認しないで、車の直前を堂々と

歩きのスピードを速めることなく横切ってくれちゃた歩行者(派手な傘の中年女性)に、「えっ、何?死にたいの?」と、無性に腹立たしく思った直後のことだったので…。

差し引いても おつりがくるほど あったかい気持ちになれました。

 

運転中のドライバーと歩行者の視線って、意外としっかり 合っちゃうもの。

で、その一瞬って、すごく大事だったりしますよね。

 

一瞬のコミニュケーション。

取るか取らないかは その後の結果が 雲泥の差になります。

ここ、とっても大事なところだと思うんですよね。

 

最近、結構立派な大人に 残念さんがふえてきましたね。

ノンストップで、動いている車の前を 平気で横切る自転車も増えてる。

「轢きたきゃ勝手に轢いてくれ」って、いわんばかりに。

 

不景気で、他人を思いやる気持ちが お留守になっているのかな?