葬儀司会の心得
○ 勘違いしないこと。
司会者は決して“偉く”なんかないのです。“我”は、しまいましょう。
○ 声のトーン、姿、立ち居振る舞い、顔の表情、言葉遣い、敬語
難しく考える必要は、ありません。
常に「相手の立場」なっていれば、 自然な言葉が出るはずです。
○ コメントは、台本通り確実にしましょう。
台本を見ながらコメントしても、全く構いません。
とにかく“確実に”コメントしましょう。
○ ナレーションについて。
しっかり書き出して、まずはしっかりと心を込めて読みましょう。
努力を続けるうちに “語っている” ように読めるようになります。
○ 会場内の人数に左右されないようにしましょう。
200人の会場でも、5人の会場でも、“対一人”と話すつもりでコメントしましょう。
○ 葬儀司会者は、カメレオンであれ。
担当者に対しても、スタッフに対しても、もちろんお客様に対しても、
相手に合わせた応対をしましょう。
○ スポンジのような葬儀司会者になれ。
葬儀の現場では、それぞれが全く違う事を言います。
それぞれの解釈の仕方が違う事が原因のひとつなのですが、
実はどれも正しい事が多いのです。
また、同じ人が、日によって違う事… なんてことも普通にありうるのです。
何を言われても まずは、笑顔で「はい。」と答えましょう。
○ 葬儀司会者はコンダクター。
これは私の私的な意見ですが、葬儀の良し悪しは、司会者によってかなり左右されます。
責任をもって臨みたいものです。
○ 念には念を入れましょう。
この仕事の一番の敵は“慣れ”です。必ず“魔がさす”瞬間がきます。油断大敵。
常に緊張感を持って臨まないと、必ず足元をすくわれます。
○ 葬儀司会者は、音響のプロでもあるべし。
自分、導師のピンマイク、喪主、弔辞用マイクに気を配りましょう。
○ 勝手な判断をしない。
まず、担当者に相談してから、支持を仰ぐこと。
○ 言い間違えたら即刻、「大変失礼いたしました。」
○ 葬儀は生き物です。
毎回 同じような時間、同じような流れでありながら、
ひとつひとつのすべてが異なり、全く同じ…は、ありません。
だからこそ、 一期一会の気持ちを常に念頭に持ち、
気持ちを引き締めて臨みたいものです。
○ 仏具などの名前や仏教用語をを覚えましょう。
枕花、一対、修多羅、具足、樒、アレンジ、籠盛、曲録、砂張、金香炉、など。
○ 常識や作法を、学んでおきましょう。
座布団の置き方。 お茶の出し方。 襖の開閉の仕方。 畳の上の歩き方など。
○ 靴…向きには常に気を配りましょう。
靴は、向きを換えるだけで、動かしてはいけません。
似たような靴が多いので、間違え易くなるので、位置をかえないように。
○ 葬儀にハプニングはつきものです。
約束どおりにいかなかった時に助けてくれるのが“知識と経験そして 信頼関係”です。
担当者やスタッフ、時にはお客様やご寺院に助けて頂くこともあるのです。